"GoRoGo" 中立駒のある囲碁ゲーム

GoRoGo（五路碁）

中立駒のある囲碁

「囲碁の様で囲碁でない、でも囲碁なゲーム。」五路なので短時間で決着が付きます。

「GoRoGo」は2016年考案の変化駒（中立駒）のある囲碁ゲームです。
変化駒は自分の手番の時には自分の色になり、敵の手番の時には敵の色になる、ちょっと厄介な役割の駒です。
ボードは五路、駒は全部で25個。持ち駒は白黒共に自色駒10個+変化駒2個です。先手は初手で持ち駒以外の変化駒1個を盤上に配置することから始まります。
自駒+変化駒で敵の駒を囲むと敵駒を獲得できます。変化駒はお互いに自分の色駒とみなすので、囲んで取り除くことは出来ません。また変化駒があるので「こう」が続くことがないので、「こう禁止」のルールはありません。
両者が全ての駒を使った時点でゲームオーバーです。より沢山の敵駒を獲得しているプレーヤーが勝ちです。（地の数ではなくて、獲得駒数の勝負です。変化駒があるので地の概念がありません。）
同点の場合は後手のかちです。変化駒を最終手で使ったプレーヤーはその時点で負けとなります。
それ以外の基本のルールは囲碁と同じです。

囲碁についてあまり詳しくない方のために。「囲む」とはどんなことか。
囲碁ではよく呼吸点が有るという言い方をします。
経路が交差する交点（駒を配置する場所）は駒に空気を補給する場所と考え、盤上に置かれた1個の駒または経路でつながっている複数駒のグループは、経路でつながった1個以上の空いている交点が無いと呼吸が出来す死んでしまいます。
その状態を囲むと言い、囲まれた駒が盤上から取り除かれて敵の得点となります。そのように考えると囲碁の「囲む」が簡単に理解できます。

プレー

●プレーヤーはお互いに自色の駒10個と変化駒2個が持ち駒です。
●残った1個の変化駒は後手（白）がボード上の好きな場所に置いて初期配置を作ります。
●黒駒が先手で手番では自色の駒または変化駒1個をボード上の交点に配置します。手番は交互に1手ずつ行います。
●一度ボード上に配置された駒は動かすことはできません。
●盤上に置かれた1個の駒または経路でつながっている複数駒のグループは、経路でつながった1個以上の空いている交点が必要です。もし敵または変化駒で囲まれて空きの交点が無くなった場合は盤上から取り除かれて敵の得点となります。
●変化駒は手番プレーヤーの手番ごとに手番プレーヤーの色に変化します

禁じ手
●自殺手は禁止です。呼吸点（空き交点）の無い場所に駒を配置することはできません。ただし変化駒はどこにでも配置することができます。
●パスは出来ません。手番の時に合法手が無い場合は負けとなります。
●変化駒は最終手番前までに使わなくてはなりません。最後に使った場合は負けとなります。

勝敗
お互いに全ての駒を配置した時点でゲームオーバーとなります。より多くの敵駒を獲得しているプレーヤーが勝ちとなります。同点の場合は後手（白）が勝ちとなります。
中立駒があるために地の概念が無く、囲碁のように自駒で囲まれた地の広さは勝敗には関係ありません。

中立駒のある「GoRoGo」と囲碁との相違点

●囲碁には無い変化駒（中立駒）が有り、手番で空いている交点にならどこに配置しても構いません。また盤上の変化駒（中立駒）は手番のプレーヤーの色とみなします。（白手番の時は白、黒手番の時は黒）中立駒は囲めないので盤上から取り除くことは出来ません。
●変化駒（中立駒）は取り除かれないのでコウの発生を防ぐことができます。
●変化駒（中立駒）は空いているどの交点にも配置できるので、通常の囲碁では安全である2眼以上の敵駒を、変化駒（中立駒）を使って囲むことができます。
●通常囲碁の禁じ手は自殺手禁止のみです。呼吸点の無い交点への自色駒の配置はできません。ただし変化駒（中立駒）はその限りではありません。
●パスは出来ません。駒を配置できる場所が無く合法手が無い時は負けとなります。
●変化駒（中立駒）があるため地の認定が出来ないので、勝敗は単純に獲得した駒の数の勝負となります。
●変化駒（中立駒）を最後に使うと負けとなります。