ボードのデザインがルールのキーとなっているのが、このゲームの特徴です。
5×5の小さなボードと6個の持ち駒を配置または動かすだけの単純なルールでありながら、
戦略的な複雑さを作っているのが、このボードデザインだど言えます。
前後左右斜めに1マス動ける基本動作に加えて斜めに連続する自分の色のマス上を終点まで
1手で動けるルールが、ゲームにスピード感を与えていると同時に、
先手後手の有利不利を動きの有利不利で相殺しているのもこのボードデザインだど言えます。
そして多くの方が疑問に思う、5個並んだら負けというルールが、
実はこのゲームをより深みのある面白いものにしています。
この5個負けルールがあるために単純な敵のリーチを防ぐことができます。
他のアブストラクトゲームとのプレー感の大きな違いは突然迎える終局だといえます。
通常のアブストラクトゲームでは終盤での大逆転は別として徐々に優勢になり終局をむかえます。
それに対してヨンモクの終局はいつでも突然現れます。1手の悪手が次の敵の勝ちにつながってしまう、
とてもスリリングなゲームになっています。
戦略的にも小さなボードにも関わらず非常に自由度が高いのも特徴です。
決まった定石が無いので攻撃的や守備的など自分のゲームスタイルに合わせた戦略を選ぶことができます。
小さなボードにもかかわらずパズルゲーム的な定石が無いため、僕はもうすでに3000ゲーム以上プレーしていると思いますが、
今だに飽きのこない良いゲームです。
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