ボードゲーム作家の独り言
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昔から記憶力は苦手だな<2008/10/1>
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ゲームを創作する人は数学的な思考能力に長けていて、記憶力も抜群だと思うでしょ。
将棋の名人や囲碁の名人を見ているとそう思うよね。
ところがどっこい、僕は記憶力がからっきしダメなんだ。
覚えることに興味が無いみたいなんだ。だから受験では苦労したな~。
何度本を読んでも何も残らないんだ。今でも試験に落ちる夢をみるぐらいだから、トラウマになってるんだろうな。
にもかかわらず、記憶力を必要とするゲームを作っちゃいました。
「ちぇきっと」(Check it)です。基本は神経衰弱ゲームだから、
表に返した駒の数字を覚えないと勝てないんだ。子供達相手にするテストゲームが苦しい。
こんな簡単な記憶なのに頭がショートしてきな臭くなってしまう。オーバーヒートってやつさ。
でも少し戦略性があるからまだ救われているのかな。子供にだって負けるのは悔しいからね。
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オーダー製作のウッドフレームボード<2008/9/14>
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なぜゲームのコンポーネントがタイルなのか。そんな質問をよくされます。
自分にとっては身近な素材だったことが一番の理由なのですが、
そんな答えでは記事にならないので、一工夫して答えます。
タイルの質感と重み、プレーをした時に手から脳に伝わる存在感がたまらない魅力です・・・とか。
そんなタイルですが、木との相性もまた好いのです。
なので、ヨンモクなどの高級バージョンを作る時はタモ材などの木目の綺麗な高級家具木材を使っています。
さて、先日お客様から『カチットナイト』の注文をいただきました。
それも特注でウッドフレームに仕立てたものがご希望でした。
オーダーなのでフレームの図面を描き、
木工所と打ち合わせをして、どうにか完成しました。
『カチットナイト』はタイルボードを斜に使う変則ボードなので、
納まりよくデザインするのが一苦労でした。
でもこんなご注文は作者としてはとっても嬉しい限りです。
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数字は面白い<2008/9/5>
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今から15年ほど前に初めて作ったボードゲームは『CIFRA』(シフラ)でした。1~9の数字が書かれた駒を取り合い、合計点が多いプレーヤーの勝ちと言うゲームです。(正確にはちょっとちがいますが)
この時から数字に魅力を感じていたのかもしれません。それも足し算にです。足し算は人間にとって非常にベーシックな数の概念です。でもよく考えてみてください。AとBを足すとCと言うまったく別の物になる。まるで手品のようではありませんか。
さて、そんな足し算をメインにしたゲームが『Beehive』(ビーハイブ)です。蜂の巣を形をしたボード上に六角形の数字が書かれた駒を並べて行くゲームです。このゲームの出だしは簡単です。しかし後半戦になると足し算が足し算を呼び、頭の中を足し算が嵐のように吹き荒れます。
どちらかと言うとビーハイブはパズルゲームです。全ての駒を配置出来る正解を追求するのもまた楽しいゲームです。そろそろ秋の夜長です。読書も好いけどゲームの正解探しも好いですよ。
え、算数が苦手ですか。数字を見ただけで頭が痛くなる人にはお薦めでないかもしれませんね。
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ゲームはストラテジー!
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僕の創るゲームは残念ながら運とかギャンブル性は非常に乏しく、
ストラテジー(戦略思考型)を必要とするものが多い。(なんだか頭が痛くなりそうだね)
かといって将棋やチェスのように複雑な駒の動きを覚えたり、過去の棋譜を研究したり、
たぐい希な記憶力を必要とするゲームを目指してはいない。正直言って、その手のゲームは得意でないからだ。
あくまでも独創的な戦術を駆使したプレーヤーが勝つゲームが好きだ。
自分で考え、紡ぎ出した手で勝った時ほど歓びは大きいと考えている。
そんなゲームを創りたい。本当だよ。
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2007年のゲーム考
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最近は仕事に追われてゲーム作りからはかなり遠ざかっていましたが、
2006年は秋冬に新作ゲームを2本制作しました。
やっぱりアナログゲームは好いですね。
調子に乗って今年は新作ゲームを発表しようと考えています。
そんなこんなで創作用のマルチゲーム盤を作りました。
タイルを入れ替えることで色んなゲームをテストすることができます。
優れものです。ちょっと紹介します。
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タイルを入れ替えて25マスまでのボードを作ることができます。
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